分校について、よくある質問をまとめてみました。
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分校Q&A
高校内分校とはどのような学校ですか?
埼玉県では、障害のある生徒とない生徒がともに学ぶ機会の拡大を図るととともに、特別支援学校の生徒増に伴う環境の整備を進めるという目的をもって、県立高校の施設内に設置される知的障害特別支援学校高等部の分校を設置しています。
平成20年4月に大宮武蔵野高校内に大宮北特別支援学校さいたま西分校、川越初雁高校内に川越特別支援学校川越たかしな分校、草加西高校内に、三郷特別支援学校草加分校(平成25年に草加かがやき特別支援学校へ移管)の3校が開校しました。
その後、令和3年に松伏高校内に越谷西特別支援学校松伏分校が開校、令和4年に宮代高校内に春日部特別支援学校宮代分校、北本高校内に騎西特別支援学校北本分校、上尾南高校内に上尾特別支援学校上尾南分校が開校し、令和5年に狭山清陵高校内に、狭山特別支援学校狭山清陵分校、白岡高校に久喜特別支援学校白岡分校、鳩ケ谷高校内に川口特別支援学校鳩ケ谷分校が開校し、現在、10校の高校内分校があります。
令和6年に3校(大宮商業高校内に上尾かしの木特別支援学校大宮商業分校、新座柳瀬高校内に所沢おおぞら特別支援学校新座柳瀬分校、三郷北高校内に三郷特別支援学校三郷北分校)の開校が予定されています。
高校内分校とは、埼玉県の場合、高校内に設置された知的障害特別支援学校高等部の分校を指します。さいたま桜高等学園のような職業学科ではなく、普通科の知的障害特別支援学校高等部となります。
募集は、1学年16名。(3学年全体で48名)高校内分校まで自力で通学が可能な生徒が対象で、入学選考を行います。通学区域は定めず、県内全域から通学できます。
高校内分校では、国語・数学といった教科学習を行います。さらに、職業という授業で、食品加工、農園芸、清掃、オフィス作業といった就労のための本格的な授業を行う学校です。
高校内に設置されることで、高校生の心のバリアフリーを育てるとともに、分校生は同年代の高校生徒との交流および共同学習をとおして、自己肯定感を高め、自信を身につけることができます。
高校入試のような、入学試験はありますか?
入学選考があります。詳しくは、県教育委員会、特別支援教育課ホームページを確認してください。
入学者の定員はありますか?
あります。定員は1学年16名です。
狭山市外から通学することはできますか?
通学できます。通学区域は定めず、県内全域から通学することができます。
スクールバスはありますか?
ありません。自転車や公共交通機関を使い、自力通学ができることが、入学の条件となります。
給食はありますか?
給食はありません。狭山清陵高校内に学食がないため、ご家庭でお弁当を用意したり、スーパーやコンビニで昼食を用意して登校していただきます。なお、昼休みに学校を出て買いに行くことはできません。
療育手帳を持っていないが、受検できますか?
受検には、療育手帳が必要です。
まだ取得していない生徒は、知的障害である旨の医師の診断書があれば受検対応可能ですが、その場合、入学後に手帳を取得する必要があります。
入学選考の内容を教えてください。
令和5年度の入学選考についての詳細は、今後県教育委員会から発表があります。
詳細は、特別支援教育課ホームページ、「県立特別支援学校入学選考について」をご確認ください。ここに例年の試験内容、過去問等が掲載されております。
入学金や授業料は必要ですか?
入学金や授業料は納入いただきませんが、旅行の積立や学年費等は別途納入していただく予定です。また、入学時には制服・体操着・教科書等の実費が別途必要となります。
職業学科はありますか?
「職業学科」はありません。
埼玉県内の分校はすべて「普通科」になります。
しかしながら、「職業」という、卒業後の進路に関する実践的・体験的な学習活動を通して、よりよい生活の実現に向けて工夫する資質・能力を育成します。
職業学科(入間わかくさ、さいたま桜など)と分校(普通科)の違いは何ですか?
職業学科は、カリキュラムの全てが職業に特化した内容になっています。そのため、時間割の半分ほどが「職業」の授業となり、学科ごとに決められたコースで就労のための本格的な授業を行います。
普通科でも「職業」の授業は行いますが、教科学習と職業を両輪で進めていくイメージのカリキュラムとなります。職業学科のように決められたコースではなく、卒業までに食品加工、農園芸、メンテナンス、オフィス作業といった、すべての業種を体験することで、就労に向けた総合的な力を養うとともに、自分の得意不得意といった適性について、より詳しく知ることができます。なお、分校ではない特別支援学校高等部も普通科ですが、分校は「職業」にウェイトを置き、一般就労を目指していきます。
また、分校は高等学校内に設置されるため、同年代の高校生徒との交流が常にあるという、環境の違いもあります。
制服はありますか?
あります。ただし、狭山清陵高等学校の制服とは異なります。制服の他に、体操着、上履き、体育館シューズ、作業着等は指定となります。
教科書はありますか?
あります。国語・数学・理科・社会・外国語等、教科書を用いて学習を進める予定です。
狭山清陵高校の部活動には入れますか?
狭山清陵高校の部活動には入れません。部活動は分校で実施します。
部活の種類は現在検討中ですが、高校との部活による交流も目指していきたいと考えています。
分校に入学すると狭山清陵高校の学籍になりますか?
狭山清陵高校の学籍にはなりません。
中学校の特別支援学級に通う生徒の学籍は、通学している中学校になります。しかしながら、分校は狭山清陵高校の(特別支援)学級では無いため、分校の生徒は狭山清陵高校の学籍にはなりません。
分校は狭山清陵高校内に設置されますが、狭山特別支援学校の分校です。そのため、特別支援学級とは異なり、一つの校舎の中に2つの学校が入っている状態になります。
つまり、分校の生徒は狭山清陵高校の校舎には通いますが、学籍は狭山清陵高校ではなく、分校の学籍になります。
卒業時に、高卒資格を取ることはできますか?
残念ながら、高卒資格は取れません。「特別支援学校高等部卒業」という資格になります。
大学受験はできますか?
文部科学省の定める大学入学資格を満たすため、大学受験はできます。ただし、分校の教育内容は大学受験に対応する内容ではありませんので、注意してください。
アルバイトはできますか?
学校生活に支障が出ない範囲で御家庭でよく検討していただいた上で、「届出制」を考えております。